地盤についてよく知りましょう
関東大震災から80年以上たった今、そろそろ大きな地震がくるんじゃないか?って内心不安に思っている方も少なくないと思います、いくら100円ショップで缶詰をたくさん買い込んできても、空いたペットボトルに水を溜めこんでも、家が崩壊してしまったら元も子もありませんよね、いくら堅固な住宅でも地盤が悪ければ思わぬ災いに巻き込まれてしまうかもしれません、頑丈な住宅づくりも必要ですが、地盤についてのお勉強も大切なことなんです!
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<事例>
1.地震で家は倒れなかったが、強い揺れのため、家財道具が大破してしまった。
家は、川沿いの受託地の一角にあった。
2.竹林の多い傾斜地に建てた家だったが、地震で完全に倒れてしまった。地盤は
強いと思っていて擁壁を設けていなかった。
3.地震で地盤が液状化し、家が傾いてしまった。昔から地震が少ない地域だった
ので安心していたが、敷地は埋立地だった。
4.築10年になる家だが、近所の家が倒壊する中、大した被害もなかった。専科
のアドバイスで、地盤を調査し、基礎をしっかりつくっておいて何よりだった。
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POINT 1
軟弱地盤とは
敷地の地層が泥土、腐食土などで構成されていたり、沼や緩い砂などからなる海岸を埋め立てた土地を一般に軟弱地盤と呼んでいます。三角州や河川沿いの軟らかい土が堆積している土地に家を建てると、地震の時家は大きく揺れる傾向がありますので対策が必要です。
POINT 2
埋立地とは
沼、水田、湿地、谷、海岸などに土砂を埋めた土地を埋立地といいます。このような土地に家を建てると、地震の時揺れやすいだけでなく、地面が大きく降起したり、陥没、地割れ、沈下などにより、家が傾いたり、基礎から壊れる心配がありますので対策が必要です。
POINT 3
山地・丘陵地は造成に注意
山地や丘陵地などを盛土や切土で造成した敷地は、地震により盛土部分が元の地形の斜面に戻るような崩れ方をするものです。このような地盤に家を建てると、基礎が不同沈下で壊れるおそれがあります。基礎は、しっかり支持地盤(家の重さを支えられるだけの十分な強度をもつ地盤)に設置することと、擁壁の背後に流れ込む地中水の処理をするために水抜き穴を設ける必要があります。
POINT 4
液状化しやすい地盤の場合
砂などによる埋立地や、むかし川筋であったところ、緩く堆積した砂質の低地や地下水位面がよって流動化し、地盤が支持力を失います。これを、液状化現象といいます。このような地盤に家をい建てる場合は、地盤改良という方法が考えられます。
POINT 5
崖・急斜面の場合
崖や急斜面に接近した場合では、地震による土砂崩れや擁壁の倒壊で、家が流れたり押しつぶされる危険があります。このような場所にやむを得ず家を建てる場合は、擁壁その他で防護措置を講じるか、崖からできるだけ離して建築しましょう。
POINT 6
地盤調査を受けましょう
地盤の改良は、見ただけではなかなか分からないので専門家に相談しましょう。敷地調査によって近隣の実例などを参考にし、地耐力を調べますが、地耐力に不安がある場合には、より詳しい地盤調査が必要になります。地盤調査の方法は、一般的にはスウェーデン式サウンディング試験がありますが、地盤の硬軟や土層の構成などをチェックしその地盤の性状を判断します。結果によっては、基礎の補強や地盤の改良を行うことになります。
POINT 7
地盤改良の方法
家を建てる前に盛土造成等が行われる場合があります。盛土の多い場合には、その上に基礎がのると盛土そのものの支持や圧密に問題が起きます。盛土地盤を固めるため、表層改良し、その上に家を建てれば効果的です。地盤改良は、地盤調査により得られたデーターをもとに、一番効果的な方法を専門家のアドバイスによって行うようにしましょう。
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データーベースを活用する
最近では便利な地盤データーベースが出てきています。
あくまでも参考ですが、地図を検索する事によって、おおよその地盤の状態を
予測する事が出来ます。
地盤データーベース
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